国際線パイロットは「航空英語能力証明」が必要です!旦那はギリギリのレベル「4」

海外の風景 旦那観察日記4月

みなさん、パイロットは英語がペラペラ話せると思っていませんか?

実はそんなことありません。
って、私が偉そうに言うのもどうかと思いますが、旦那が言うには「航空大学校出身のパイロットは特に英語が出来ない」そうです。

いろんな方に「英語が出来るんですね」と聞かれる事がありますが、旦那ははっきり「出来ないです」と答えています(笑)

自社養成の方とは違い、航空大学校の就職活動では入社試験に英会話が無いので、誰も勉強せず苦手な人が多いそうです。

しかし、全員の話ではないですよ。
英語が得意な方もいらっしゃいます。

しかも、旦那も「出来ない」と言ってますが、TOEICは800点以上です。
ゆっくり言ってもらうと大体は聞き取れるそうですが、自分で話すととなるとペラペラ話せないって感じです。

なので、海外旅行に行った時も普通に困っています。

ATC(航空交通管制)は全て英語ですが、管制官とのやりとりが出来ている事が凄いですよね。

英語が出来ないと仕事にならないってくらい英語力は必要だと思いますが、国際線に従事するパイロットは「航空英語能力証明」という資格が必要です。

旦那も取っていますが、レベル4以上が合格です。
1〜6段階評価ですが、旦那はギリギリのレベル4。
「もしかしたら3.5で四捨五入で4かもしれない」と言っていました(笑)

実際は小数点以下の評価は無いです。
3の次は4です。

キャプテンに「英語得意?」と聞かれても「四捨五入でレベル4です!!」と答えるようにしているそうですが、面白いキャプテンには「四捨五入したら3ですが、小数点以下切り上げでレベル4です!!」と答えているようです。

本当に出来なかったらこんな冗談も言えないと思いますが、実際はちゃんと出来ているのでしょう。

しかし、旦那だけでなく、日本人のパイロットのほとんどがレベル4だそうです。

キャプテンになれば英語が出来るようになる訳ではなく、キャプテンもほとんどレベル4だそうです。

旦那は「そんなネイティブみたいに話せる訳ないじゃん!こっちはジャパニーズだぞ!」と堂々と言っていますが、海外の空港にも飛んでいるので英語が話せないと心配ですよね・・・。

この「航空英語能力証明」は、学科試験(リスニング)と実施試験(対面でのインタビュー)があります。

航空英語能力証明は国土交通省が定めた制度で、「航空英語能力証明を受けていなければ国際航空運送を行ってはならない」そうです。

試験は受験者と対話者の一対一で行うそうですが、全て英語です。

まずは挨拶からはじまり、職務を答えたり、絵を説明したり、模擬のATCをしたり、緊急事態が発生した時の対応を説明したり、実際に自分が体験した出来事などを説明するそうです。
また、次のFLIGHTの事や家族の事なども質問される事があるそうです。

発音・文構造・語彙・流暢さ・理解力・対応力で規定されたレベルのいずれに相当するかを判定されるそうですが、だいたい挨拶の段階でどのくらいのレベルなのか分かるそうです。

一度レベル6を取った人は永久的に試験を受ける必要がないそうですが、ネイティブな英語ができる人だそうです。
なかなかいないですよね。

なので、国際線のパイロットはみんなこの試験を受けているので「英語が出来ない」と言っても、それなりにみんな出来ています。

3年毎に試験があるようですが、旦那もそろそろ更新の時期ではないでしょうか?

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