みなさんはコックピットには何個スイッチがあると思いますか?
よく「あれ、全部覚えているんですか?」と旦那は聞かれる事がありますが、さすがに覚えているそうです(笑)
私も全部は知らないものだと思っていました。
天井にたくさんあるサーキットブレイカーは覚えていないそうですが、これはスイッチじゃなくて機器のブレーカーだそうです。
日頃FLIGHTで使わないスイッチもたくさんあるそうです。
私も実際にコックピットに入った事がありますが、もしぶつかって触ってしまったらどうしよう?とドキドキした記憶があります。
だいたい、ヘッドパネルに100個、正面のディスプレイに30個、正面のディスプレイ上部に70個くらいあるそうです。
また、操縦席の間にもたくさんスイッチがあります。
大事なスイッチにはカバーがしてありますが、実際にはどのくらいのスイッチを使っているのでしょうか?
また、どのようなスイッチをメインに使っているのでしょうか?
大きく分類すると、毎回必ず使うスイッチ、状況によって使うスイッチ、緊急時の時にしか使わないスイッチがあるそうです。
毎回使うスイッチは、オートパイロット関係のスイッチ、燃料ポンプ、ハイドロ、APU、エンジン始動のスイッチ、オートブレーキのスイッチなどだそうです。
これはノーマルプロシージャ(通常時の手順)として必ず使うそうです。
手順は飛行機の説明書に書いてあるそうです。
状況によって使うスイッチは、アンチアイス関係のスイッチ(Icing conditionの時)、コックピットの照明・輝度の調整のスイッチ(夜のフライト時)、HFの無線のスイッチ(太平洋を飛ぶ時)などだそうです。
また、緊急時にしか使わないスイッチは、火災の消火スイッチ、燃料放出のためのスイッチ、客室の酸素マスクをドロップさせるスイッチなどだそうです。
訓練では緊急時のシミュレーションがメインなので、緊急時にしか使わないスイッチを多く使うそうですが、実際の運航では確率的に言うとほぼ使わないそうです。
なので、使う時はヤバい状況の時って事ですね。
押し間違えたらヤバいスイッチは、もし間違えて当たったくらいではONにならないようなシステムになっているそうです。
このように使用頻度で大きく分けて3種類のスイッチがありますが、旦那は「さすがに全て覚えているよ。パイロットだよ。『このスイッチ何だろう?押してみよう。ポチ・・・ドカーン』はヤバいでしょ(笑)」と笑っていました(笑)
各チェックリストもスイッチをポチッと押すだけで全て飛行機がやってくれるそうです。
しかし、このシステムが壊れた場合は以前の紙のチェックリストを見ながら一つ一つスイッチを押して設定するそうです。
古い飛行機では人間がやらないといけなかった事も、新しい飛行機になればなるほど機械が全部やってくれるので、何か一つでも不具合があれば「軽くパニックだ」と旦那は言っていました。
なので、昔の飛行機の方がスイッチが多く、新しい飛行機になればなるほどスイッチは少なくシンプルだそうです。
実際にどんな手順で操作しているのか見てみたいですね。
あんなにたくさんのスイッチを操作しているパイロットはやっぱりカッコイイです!