「着陸が上手か下手か」どうやったら分かるのでしょうか?パイロットの旦那に聞いてみました!

さくらの山公園から見た飛行機 旦那観察日記7月

みなさんはお客さんとして乗っていて「このパイロットの着陸は上手だな〜」とか、「下手だな〜」とか思った事がありますか?

いつ着陸したのか分からないようなソフトな着陸の時は、「さすが!」って思っちゃいますよね。
しかし、ガシャーンと着陸した時や急ブレーキを掛けられた時とかは「ちょっと・・・」って思ってしまいますよね。

飛行機に乗っていてパイロットの操縦が上手か下手かなんて分からないと思いますが、お客様が一番評価されるところが『着陸』ですよね。

正直、私も上手いか下手かなんて分かりません。
きっと、旦那も分からないと思います。

ちなみに、旦那の着陸が上手か下手か、それも分かりません!
旦那が操縦する飛行機に何度か乗った事がありますが、全く分かりませんでした。

旦那は自分で「上手だ」と言っていますけどね。

そこで、パイロットの旦那に聞いてみました。

旦那が言うには、「飛行機に乗っていてヤバくない?と感じるような着陸だったら、かなり下手」だそうです(笑)

車の運転と同じで、飛行機の操縦にも性格は出ると思います。
私も乗務していた時に「このキャプテンはせっかちだなとか、この人は丁寧だな」と思っていました。

なので、性格もあるかもしれませんが、全てはセンスの問題ですよね。

その日のお天気で風が強かったり、雨で滑走路が濡れていたり、様々な滑走路の条件はあると思いますが、接地の衝撃は少ない方が良いそうです。

上手だと言われるパイロットは、接地の衝撃や横のG、減速の仕方が上手いそうです。
滑走路の真ん中をまっすぐ走り(左右にいごいごしない)、急ブレーキをかけずにスムーズに減速する事がポイントだそうです。

しかし、たまに「ドシン」「ガシャン」と着陸する事もありますよね。
これは、わざとの時もあるそうです。

なるべく衝撃の少ない着陸の方が「上手だ」と思われますが、例えば、滑走路が凍結していたり、積雪があったり、滑走路が短かった時はあえてドシンと着陸している事もあります。

これはオーバーランを防ぐ為です。

飛行機は着陸した時に逆噴射して止まりますが、そのタイミングも考えているそうです。

パイロットは、着陸のする時にフレアーという機首の引き起こしによって、機体をスムーズに接地できるかが肝心です。

訓練でもかなり時間を掛けてやっているそうです。

スムーズに着陸する事はお客様への安心や快適性にも影響しますが、それだけでなく、飛行機への衝撃を少なくし、損傷などのトラブルを防ぐ事ができます。
あまりにも衝撃が強かったら、飛行機のメンテナンスをしなければなりません。

また、CAが首や腰を痛めたりする事もあります。
なので、「着陸が上手くいかなかった時の事を考えてCAにお菓子を配っている」と言う話を聞いた事がありますが、本当にそうなってしまったらお菓子で済まされる話ではありません。
CAさんは病欠になりますし、パイロットはレポートものです。

オートランディングというシステムもあるそうですが、ほとんどみんな自分で操縦して着陸しているそうです。
オートランディングする時は外の景色を見ているのではなく、計器を見ながら着陸するそうですよ。
それもビックリですよね。

自分で操縦している時は着陸寸前まで計器を見て、最後は自分の感覚で着陸しているそうです。

お天気が悪くて目の前が真っ白でも着陸しなければならないのですから、本当に凄いですよね。
空港や条件によって違いますが、そのシステムがある空港だと着陸できるそうです。

着陸って、本当に難しいと思います。
あんなに大きな鉄の塊が、かなりのスピードで決められた高度と速度で着陸しなければならないのですからね。

そう考えると、パイロットってやっぱり凄いなって思います。
知識や技術、経験がないと、瞬時な判断は出来ないですよね。

ただ、今の飛行機は性能が良いので衝撃を抑えてくれるシステムがあるそうです。

なので、「どんな状況でもガシャンはただ下手くそなだけ」
「逆にどうしたらそんな着陸ができるのか」と旦那は言っていました(笑)

どのような状況でも着陸は静かな方が上手って事らしいです。

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