たまにあるD/H(便乗)ってどんな時に発生するのか説明します!

飛行機 旦那観察日記10月

海外でも国内でも、D/H(便乗)という勤務はよくあります。
これまでも何度かD/Hのお話をした事があると思いますが、パイロットやCAの勤務にD/H(デッドヘッド)というものがあります。

D/Hとは、「死んだ頭」と言う意味です。
制服の上にジャケットやカーデガンを着てお客様と一緒に客席に座っています。
国際線だと、機内食も一緒に頂いています。

何故、そのような勤務があるのか説明しますね。

理由は様々ですが、まず、1つ目はパイロットは基本的に1つの機種しか乗れません。
航空会社は様々な機種を保有していて、B(ボーイング)737,767,777,787やエアバス320,350、DHC8、ATRなどがあります。
どこの路線も一日に数便飛んでいますが、全て同じ機種ではありません。

例えば地方発の朝イチの便がB737だとすると、B737のクルーは前日の夕方までにはホテルにチェックインします。しかし、その日の昼の便が全てB767の場合、B737のパイロットはB767は操縦できないので、その飛行機に乗って現地入りするしかなくなります。

大体、最終便がB737であれば、翌日の初便は同じB737で飛ばしていますけどね。
しかし、行きの機材と帰りの機材が違うとD/Hが発生します。
どうしても機材繰りやダイヤの関係で発生する事があるのです。

2つ目は、居住地が東京のパイロットの場合、例えば乗務する便が大阪発の便だとします。
そうなると、東京から大阪までD/Hで移動しなければなりません。

3つ目は、勤務時間やFLIGHT時間の関係でD/Hとなる事があります。
パイロットやCAは一日の乗務時間、月の乗務時間、年間の乗務時間が決められています。
もちろん勤務時間もそうです。

もし、お天気が悪かったり、機材故障などで遅れ遅れで到着した場合、翌日の勤務開始時間までのインターバルが短くなると翌日のFLIGHTが出来ないので、D/Hで帰る事もあります。
とにかく、時間に関しては厳しく決められています。
そして、逆にD/Hで来てもらったりします。
STAY先で体調不良者が発生した場合も同じです。

また、これは滅多にありませんが、万が一、EMERGENCYが発生した場合はその後の勤務はせず、D/Hで帰ります。

大体は、この3つの要因でD/Hが発生しています。
D/Hは勤務時間に入るので、お給料が発生しています。

たまに、D/Hで行くだけとか、帰るだけというラッキーな勤務もありますけどね。

皆さんも飛行機に乗られた際に、パイロットやCAさんが乗っているのを見た事がありませんか?
一応、お客様に気を遣って乗っています。

マニアの方に話しかけられる事もありますけどね!

しかし、国内はFLIGHT時間が短いので良いですが、国際線だと大変です。

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