Table of Contents
パイロットは「FLIGHT LOGBOOK」を書いている
パイロットがFLIGHT毎に書いている「FLIGHT LOGBOOK(航空機乗組員飛行日誌)」ってご存知ですか?
今日は「FLIGHT LOGBOOK」についてお話します。
旦那がFLIGHTが終わっていつも慌てて(笑)書いているのを見ますが、どんな事を書いているのは分かりません。
日付や便名、機長名、FLIGHT時間など記録しているものだと言う事は知っています。
「FLIGHT LOGBOOK」は、簡単に言うと自分のFLIGHT記録です。
航空大学校から飛び始めて、今までの飛行時間が全て書かれています。
基本的に、飛行記録は航空機の種類毎に飛行日誌を別にして記録するそうですが、旦那は航空大学校の時から今まで機種が変わってもずっと通しで使っているそうです。
実際に「FLIGHT LOGBOOK」には何を書いているのか?
国交相のHPに詳しく記載されていますが、記載しなければならない内容が沢山ありました。
あの1行にそんなに沢山書くの?と思いましたが、実際に旦那に何を書いているのか聞いてみました。
飛行記録は航空法施行規則第44条に定められています。
副操縦士として業務を行った場合は機長の証明、単独飛行を行った場合は操縦教員の証明、同乗教育の場合は監督者の証明を受けます。
証明と言うのは機長の署名です。
実際、どのような内容を記入しているのかと言うと、以下の9項目です。
①月日(DATE)
②航空機の型式(TYPE OF AIRCRAFT)
③国籍及び登録記号(AIRCRAFT IDENTIFICATION)
④出発地、到着地(POINT OF DEPARTURE(FROM)&ARRIVAL(TO))
⑤出発時刻、到着時刻(TIME OF DEPARTURE & ARRIVAL)
⑥ 飛行内容(REMARKS,PROCEDURES,MANEUVERS,etc)
※エアラインの場合は便名
⑦離陸回数(NUMBER OF TALEOFF)
⑧着陸回数(NUMBER OF LANDINGS)
⑨飛行時間(FLIGHT TIME)
です。
飛行時間の内訳についてはもっと細かい項目がありますが、ここでは割愛します。
一番下に合計を計算する欄があり、それまでの飛行時間を全て足していく書式なので総飛行時間も分かります。
「FLIGHT LOGBOOK」はキャリアを証明する公的書類
パイロットはこの総飛行時間で経験が評価されます。
機長になる為の資格取得要件にも飛行経歴が必要です。
乗る飛行機の型式によって異なりますが、例えば、定期運送用操縦士(飛行機)の場合、総飛行時間が1,500時間以上となっています。
その中にも、100時間以上の野外飛行を含む250時間以上の機長としての飛行や200時間以上の野外飛行、100時間以上の夜間飛行、75時間以上の計器飛行とあります。
なので、この「FLIGHT LOGBOOK」はその人のキャリアを証明する公的な書類なので、とても大切です。
転職の時にも飛行時間○○時間以上などの条件が課される事があります。
それなのに、いつも慌てて書いているのですね(笑)
まあ、毎便の事なので記録するのも大変なのでしょう。
お客様も「MY FLIGHT LOGBOOK」を愛用している
パイロットだけでなく、飛行機が大好きな方は「MY FLIGHT LOGBOOK」をお持ちの方もいらっしゃいます。
仕事で飛行機に乗られる方もいらっしゃいますが、旅行で飛行機に乗った際、何か記念に残しておきたくなりますよね?
昔は搭乗券を記念に取っておく方もいらっしゃったと思いますが、今はQRコードになっていますからね。
パイロットが使っている「FLIGHT LOGBOOK」は羽田空港の「JAL PLAZA 羽田空港 FLIGHT SHOP」でも購入できます。
しかし、そこまで本格的なモノではなく、何も書いてないノートでも良いと思います。
ネットでも購入できます。
CAの立場から言うと、書けるところは自分で書いて頂けたら嬉しいです。
そして、できれば搭乗して座席に座った後にお渡し頂いたら助かります。
搭乗中だと、どこのお席のお客様なのかが分かりません。
ただ、短い路線やお天気が悪い日などは書けない事もありますので、そこはご了承下さい。
LOG帳に「書いて下さい」とお願いされる方は少ないですが、飛行機に興味がある方は記念に書いてもらうのも良いと思います。
マイル修行をされている方にお願いされる事が多いですね。
私もベトナムエアラインに乗った時にCREWの方とお話しする機会があり、なんとパイロットの方からお手紙を頂いた事があります。
旦那は同業者なのにとても喜んでいました。
今でも大切に保管していますが、頂いたら嬉しいものですね!