今日はスケジュール変更で函館往復となった旦那です。
急に函館の路線にアサインされた旦那は、昨日、焦ってFLIGHTの準備(勉強)をしていました。
何を勉強していたのかは分かりませんが、ジムにも行かずに必死にやっていました。
行きの便を旦那がPFしたそうですが、ビジュアルアプローチする予定が雲が多かったので結局ILSで降りたそうです。
函館空港の天候はwind calmと言われていたそうですが、実際はファイナルがラフエアーでかなり着陸前に気流が悪く揺れたそうです。
ウインドカーム(wind calm)とは、無風のことで風が全く吹いていない状態(0.4kt以下)の事です。
ラフエアー(rough air)とは、操縦士の主観的な表現で気流が悪くて操縦が難しいという意味です。
管制官は着陸許可を出す時に一緒にその時の風向風速を通報します。
”(便名) RWY12 cleared to land ,wind calm”と言われたそうで、旦那は風が吹いていないので空気の乱れもそこまで無いから操縦も簡単なはずと思ったようです。
一般論として風が弱ければスムースエアーで、風が強ければラフエアーだからです。
しかし、ファイナルの風は爆風でめちゃくちゃ気流が悪かったそうです。
ILS RWY12だと函館山を右に見て街の上を飛んでいきますが、その間、常に上昇気流が半端なく、飛行機が持ち上げられないように抑えるのがとても大変だったようです。
ピッチを押さえるとスピードが増えるのでスラストを絞るのが普通だそうです。
しかし、上昇気流の後には下降気流が来るのが通常なので、下降気流に警戒して怖くてスラストを絞れなかったそうです。
それを聞いた私は、ただ旦那が操縦が下手だったからじゃないかと思いましたがどうなのでしょう?(笑)
何とか着陸できたようですが、空港の地上だけが無風で上空は爆風だったようです。
降りた後、旦那は函館旅行した時に爆風だったことを思い出したそうです。
私も覚えています。
風が強すぎて寒くて出かける気にもならなかったのです。
やっぱり冬の函館は風が強いんですね。
「次からはwind calmに騙されない!!」と反省している旦那です。