パイロットは「フライトシミュレーター」でどのような訓練を行っているのでしょうか?

旦那観察日記8月

いや〜、早いですね。

また、恒例の定期訓練の時期となりました。

この前、定期審査が終わったばかりのような気がしますが、半年はあっという間ですね。

毎回、毎回、訓練や審査が終わる度に「日頃から勉強しなきゃ」と言っている旦那ですが、いつも終わったその日から勉強していません(笑)

これまでもパイロットの訓練についてお話ししていますが、パイロットは様々な非常事態や緊急事態を想定した訓練を定期的に行なっています。

日頃経験しない機体トラブルや悪天候などの条件下で訓練しています。

訓練はフライトシミュレーターを用いて行なっていますが、実際に乗っている飛行機の型式(機種)と同じように計器や操縦桿が作られています。

なので、エアバスは320・350・380、ボーイングは737・767・777・787とそれぞれのシミュレーターがあります。
他にも、ATR、ボンバルディア、エンブラエルなどのシミュレーターもあります。

会社によって使用している飛行機が違うので、保有している機種のシミュレーターを導入して訓練をしています。

コックピットの窓から見える景色や飛行機の傾き、振動など、実際の運航に近い状態で訓練する事ができます。
モーションと言って実際に動いているように重力を作り出しているそうです。

凄いですよね!

その状況を再現しているのが教官や査察のパイロットです。

どのような訓練を行なっているのかというと、エンジンが停止したり、火が出たり、何かが故障したり、急減圧になったり、色々な想定を設定して訓練しています。

具体的には、離陸滑走の途中で片側のエンジンから火災が発生し停止したり、機器から出ている警報は何かを判断しその対応ができるかや、パイロット同士の連携(CRM)ができているかなど一連を通して訓練を行っています。

一つのトラブルだけでなく、次から次にトラブルが発生するそうです。

また、ILS(計器着陸装置)アプローチで天候が悪くてパイロットが滑走路を目視できない場合、適切な位置や高度で飛行し着陸できているかや、コックピットの計器だけで操縦したり、自動操縦から手動操縦に切り替えるタイミングなどの訓練も行っています。

どのタイミングでどの機器が故障するのかは事前に分かっているそうなので、それでも緊張感が漂ってきますね。

パイロットは、このような訓練を定期的に行う事で知識や技術の維持向上ができ、緊急事態が起こっても沈着冷静に対応ができるのです。

まあ、本当に起こってしまったら焦りますよね。
私の知り合いのパイロットの方も片方のエンジンが止まって緊急着陸した事がありますが、手が震えたそうです。

いつも連休があれば旅行に行ったりしていますが、定期審査や定期訓練の前はどこにも出掛けず大人しく勉強しています。

と言っても、集中力が続かない旦那です。
座ったと思ったらすぐに立ち上がりウロウロ。

そしてまた座ったと思ったら今度はすぐにトイレに行ったり・・・。
勉強しようと思ったらトイレが近くなるそうです(笑)

そして、今度はアイスを食べ始めたり、最後には眠たくなって寝ています(笑)

まあ、分からない訳でもないですけどね。
「勉強しなきゃ」と言っている割には全く勉強しないので、集中してやって下さいって感じです。

しかし、夕方となり、夜になってくると集中してくるんです。
私的には夜になったらジムに行って、ご飯を食べたいんですけどね。

なかなか時間を合わせるのが大変ですが、旦那が集中して勉強できる環境が優先ですね。

訓練で毎回やることはノートに詳しくまとめているみたいですが、毎回訓練の前日になると過去に勉強したメモ書きを見て「過去の自分ありがとう」と言って寝ています。

今回の訓練も無事に終わることを祈っています。

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