パイロットは1日何便FLIGHTしているのか、みなさんご存知ですか?
よく、「明日はどこに飛ぶんですか?」と聞かれる事がありますが、例えば「明日は大阪に行って、羽田に帰って来て、福岡に飛んで泊まりです」と答えると、ほとんどの方が驚かれます。
身内でも「そんなに飛ぶの?」と今でも驚かれます。
1日3便FLIGHTがあるのは普通です。
むしろ、少ない方です。
1日4便飛ぶ事もあります。
会社によってはもっと飛んでいる会社もあります。
ほとんどの方が1日1便飛んで終わりと思っていらっしゃる方が多いです。
国内の路線だと4日勤務で、3leg-4leg-4leg-3legとか、2leg-4leg-4leg-3legとかかなり飛んでいます。
もちろん、パイロットだけでなくCAさんも同じです。
ただ、何便でも何時間でも飛んで良い訳ではなく、飛行時間の上限が航空法で決められています。
ちなみに、65歳未満では乗務(FLIGHT)時間が1ヶ月100時間、連続した3ヶ月270時間、1年で1,000時間を超えない事と決められています。
また、乗務(FLIGHT)時間以外に勤務時間の制限もあります。
実際に飛行機に乗っている時間(SPOT OUTからSPOT IN)が乗務時間で、出勤した時間(ショーアップ)から飛行機がSPOT INしてアルコールチェックしたりして全て終わる時間(ショーオフ)までの時間が勤務時間です。
なので乗務時間よりも勤務時間の方が長くなります。
その他、国際線や国内線別に勤務終了時間から翌日の勤務開始時間までのインターバルが何時間以上確保されていなければならないとか、1日何便までとか、月何便までとか、お休みは何日ないといけないなど様々な基準があります。
例えばアメリカから帰って来た翌日にヨーロッパに飛ぶとか、国内の路線を飛ぶという事はないです。
国内線日帰りのパターンの翌日からインターのSTAYに行く事はありますけどね。
休みなく7日連続で飛ぶと言う事はありません。
決められた基準内であれば飛ぶ事は出来ますが、国内線であれば1日2便以上便飛ぶのは当たり前の世界です。
たまに前後のインターバルが確保できなくて1日1便で終わりという日もあります。
国際線の場合はFLIGHT時間が長いので基本的に1便飛んだら現地で1〜2日休んで、また飛んで帰って来ていますが、短い国際線(韓国や台湾など)であればSTAYせずに往復で帰って来る事もあります。
会社によって違いますが、日本では航空法という基準があり、会社の規定でもっと細かく基準が設けられているので、とても守られた環境の中で働いています。
旦那も細かすぎて覚えてないそうですが、ここまで細かく決められている職業はないと思います。
外資の航空会社だと1週間続けてFLIGHTしている会社もありますが、4人編成なので「半分は休憩しているから楽」と言う話を聞いた事もあります。
そして、1週間お休みだそうです。
NCAとかもそうみたいですね。
旦那が言うには、月のFLIGHT時間が80時間を超えてくると慢性的な疲労を感じるそうです。
国際線を飛ぶとそのくらいの時間になると思いますが、国内線だけを飛ばれているパイロットでも80時間を超える人もいます。
国内線を1日3〜4便FLIGHTするのと、国際線を1便FLIGHTするのとどちらが良いのかな?って感じですが、お天気が悪い日に国内の路線を何便もFLIGHTするのは本当に大変だと思います。
どちらにしても、なかなか過酷なお仕事ですね。
毎日、FLIGHTお疲れ様です!