旦那は国際線も国内線も乗務していますが、今日はその違いをお話しします。
また、どちらの乗務が良いのかも旦那に聞いてみました。
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パイロットは国際線も国内線も両方飛んでいる
よく旦那は、初めて会った人に「国際線ですか?国内線ですか?」と聞かれます。
国際線のパイロットは国際線しか乗務しないと思われているようです。
「国内線も飛んでますよ」と話すと驚かれます。
国際線を就航している会社のパイロットは国際線も国内線も両方乗務しています✈️
機種によって国際線が多い機種だったり、国内線が多い機種だったりしますが、パイロットに国際線専門・国内線専門というような区分はありません。
しかし、国際線と国内線では働き方が全然違います。
国際線の場合の働き方
まず働き方ですが、国際線の乗務は1日1便FLIGHTして終わりです。
もちろん、帰りのFLIGHTも同じ1日1便です。
なので、離陸・着陸は1回ずつになります。
しかし、国際線の場合は1便10〜14時間のFLIGHTなので長いですが、4〜5日で往復の2便しか乗務しないという事になります。
また、パイロットは3〜4人で乗務しています。
上空で交代で休憩を取っています。
そして、現地に行ったらSTAYします。
基本的には1泊か2泊、3泊します。
STAY先では自由なので、現地で美味しい物を食べたり、観光したりしています。
国際線だと海外のものを買って帰れるというメリットもあります。
ワインやビール、チョコレート、クッキー、調味料などなど。
外資のエアラインは国を転々としている会社もあるようです。
1週間くらいFLIGHTして、1週間お休みとか。
国によって法律が違えば、会社によって規定も違います。
国内線の場合の働き方
国際線の場合は1便飛んで終わりですが、国内線の場合は1日1便ではありません。
これも、みなさん聞いてビックリされます。
だいたい1日3〜4便飛んでいます。
たまにSTAYパターンで1日1便という日もありますけどね。
例えば、羽田空港発だと「羽田→福岡→羽田→新千歳」のようなパターンです。
必ず、羽田発とは限りません。
全国各地を転々と飛んでいるのです。
また、STAYパターンもあれば日帰りのパターンもあります。
2泊3日で1日に3〜4便くらい飛ぶわけですが、1日に3便飛ぶと3日間で計9便飛ぶ事になります。
国際線だと4〜5日で2回しか離着陸しないのに、国内線の乗務では3日で9回くらい離着陸をする事なります。
国内の短い路線だとFLIGHT時間が30分のところもあれば、長い路線だと3時間です。
どちらにしても国際線と比べるとFLIGHT時間が短いので、どっちが良いのかな?って感じです。
ただ、STAY先が日本国内各地なので、ご当地グルメを楽しむ事ができます。
海外の食事より安くて美味しいですからね。
国内の路線だと、全国各地の美味しい食べ物をお土産に買って来てもらう事もできます。
最近だと、明太子やもみじ饅頭やロイズのチョコレートを買って来てもらいました。
たまに、沖縄に行った時は限定の柔軟剤を買って来てもらう事もあります(笑)
国際線と国内線はどっちが良いのでしょうか?
国際線と国内線の場合、全く働き方が違う事がイメージできたでしょうか?
旦那はそれぞれにメリット・デメリットがあり、どっちが好きか一概には決められないと言っていました。
みんな無いものねだりをする傾向にあるそうです(笑)
例えば、国際線ばかりの機種の人は「たまには国内STAYしたいな〜」と言っていたり、国内線が多い機種の人は「アメリカとかヨーロッパに行ってみたいな〜」と言っているそうです。
国際線だと乗務時間も長いですし、時差もあります。
しかも、海外にいるという緊張感もあるので、国内線よりも国際線の方が身体的にも精神的にも疲れるそうです。
国内線の場合は時差がないので身体が楽だそうですが、国際線と比べて1日に何度も離発着するので、天気が悪い時には状況に合わせて頭の切り替えを早くしないといけないので大変だそうです。
ただ、人によって「好み」が分かれるそうで、操縦したい人は何度も離発着できる国内線の方が仕事は楽しいそうですし、FLIGHT時間が長くても国際線を1便飛んだ方が楽という人もいるそうです。
旦那は国内の路線はあっという間に目的地に着くので「楽勝〜」と言っていました。
しかし、国内の路線だと朝が早いパターンが多いので、旦那は早パタが続くとげっそりしています💦
STAY先のホテルを比べると、海外のホテルの方がかなり良いホテルに泊まっています。
シェラトン、ヒルトン、ハイアットクラスですからね。
国際線と国内線の比率
国際線のパイロットはどれくらい国内路線を飛んでいると思いますか?
中には全く飛んでない人もいますが、月に1〜2回くらいは国内のSTAYや日帰りのパターンがあります。
また、キャプテンとF/Oとで国際線・国内線の比率は違うそうです。
総合的に考えて国際線の方が良い!
総合的に考えて、やはり国際線の方が良いと思います。
これは私の意見です。
パイロットとして海外に飛んでいるというのはやはりカッコ良いですよね。
「明日からパリ」と言う響きと、「明日から鹿児島」と言う響きは大きく違います(笑)
実際問題、現実的にお給料の差もあります。
パイロットはFLIGHT時間でお給料が加算されるので、たくさん飛んだ人の方がお給料は多いです。
国際線の場合は月80時間くらい飛んでいますが、国内線の場合は40〜50時間です。
なので、国内線だけのパイロットは、国際線を飛びたいと思うのは当たり前の事ですよね。
国内主体の機種でも台湾や韓国、東南アジアの短い路線を飛んでいますが、それでも長距離路線を飛んでいるパイロットの飛行時間と比べるとかなり少ないです。
稼ぎたい人はバリバリ海外を飛びたいでしょうね。
路線によって飛行機(機種・型式)が違う
国内線と国際線を飛んでいる飛行機には違いがあります。
会社によって保有している機体が違いますが、エアバス320でアメリカやヨーロッパの路線は飛ベません。
なので、アメリカやヨーロッパに飛んでいる飛行機は、エアバス350・380やボーイング787、777になります。
パイロットは一つの飛行機(機種・型式)にしか乗れないので、エアバス320やボーイング737に乗っている人からすると、「ずるいな〜」ってなりますよね。
何年かしたら機種移行して平等になるようにしているようですが、実際のところは分かりません。
大手航空会社に就職しても国内の路線しか飛んでいない人もいるって事です。
やはり、パイロットは大きな飛行機に乗りたいようですよ。
イコール、国際線を飛びたいって事になりますよね❗️
ちなみに、同じA350でも国際線の機体と国内線の機体があります。
同じではないんです。
国際線仕様の機体はビジネスやファーストの広さが違いますし、エコノミーでもピッチが違います。
お客様の数も国内線の機体と比べると半分くらいです。
国内を飛んでいる飛行機で海外の路線は飛んでいません。
パイロットの妻目線で一言(笑)
妻の私からしたら、正直、国際線パイロットの方が良いです✈️
やはり国際線のパイロットというカッコ良さもありますし、国際線の機体は大きいのでその飛行機を操縦していると思うとそれもカッコ良いです🧑✈️
しかも、家にいない日が多いので良いです👍
国際線主体の飛行機だと4〜5日は家にいません。
しかし、国内線主体の飛行機だと、1泊2日、2泊3日、長い時で3泊4日です。
あっという間に帰って来ます😆
ちょくちょく家に帰って来るより、長く家にいない方が楽です(笑)
何が大変って、部屋は散らかりますし、何と言ってもご飯を作るのが大変です。
それに、国際線の方がインターバルがあるので実質お休みが多いです。
まとまったお休みが取れるので、旅行にも行けますし、ゆっくり身体を休める事もできます。
国内線だとまとまったお休みはほとんどありません。
そこも国内線か国際線かで大きな違いですよね。
でも、国内にいると思うと安心は安心ですね。
何かあったらすぐ帰って来れます。
まとめ
結論から言うと、国際線も国際線もメリット・デメリットがあるのでどっちが良いのかと言うのはないと思います。
国際線だと1日1便飛んで終わりですが、国内線だと1日に何便も飛んでいます。しかし、時差がないので身体は楽です。
パイロットとしてのやりがいを考えると国際線主体の機種に所属していた方が良いと思います。
お給料も良いですし、大きな飛行機に乗れます。
妻の私からしても国際線のパイロットの方が良いです(笑)
今日はちょっとした豆知識を皆さまにお話ししました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。