旦那は色んな人に、「パイロットって上空で何しているの?」って良く聞かれます。
国内の路線なら、ATCをやったりそれなりに忙しいかな?と思うのですが、でもオートパイロットですからね。
国際線はFLIGHT時間が8時間〜14時間です。
そんなに長いFLIGHTで上空で何しているのでしょうか?
私のイメージでは、離陸までに入力しているプロシージャーが一番大切で、後はナビゲーションなのでオートパイロットにお任せって感じじゃないかと?
そして、上空ではオートパイロットのモニターをしたり、管制官とのやりとりをしたり、ミールを食べたり、お話したり、景色見たりしているのかな?とイメージしています。
結局、離陸と着陸が唯一のお仕事かな?と思っています。
そこで、パイロットの旦那に聞いてみました。
旦那が教えてくれた事は、離陸するまでのプロシージャーが大切で、離陸後は即オートパイロットなので何もする事はないそうです。
しかし、オートパイロットに全てお任せという訳ではなく、短い路線、長い路線でも絶対にやるのが着陸の準備と管制官との交信です。
風向きや風の強さなどを考えたり、どこの経路や高度を飛べば安定した飛行ができるかや、燃費の良い飛行などを考えているそうです。
そして、降下着陸の準備ですが、目的地の天候をチェックして、機長と副操縦士とで打ち合わせをしてます。
どんな方法でアプローチするか、注意することは何かなど、天候が悪ければ悪いほど綿密に打ち合わせをしているそうです。
短い路線であれば上がったらすぐに着陸の準備しないと間に合わないので、場合によっては上昇中から着陸の準備をする事もあるそうです。
特に、羽田ー伊丹の路線は短すぎて忙しいそうです。
長い路線では巡航時間が長いので比較的降下着陸の準備はゆっくりできるそうです。
管制との交信は国内ではVHFの無線を使ったVoiceでのやり取りなので、天気が悪い時とかトラフィックが混んでいる時は結構忙しいそうです。
国際線の場合は基本的には3人で行くので1人は休憩です。
なので、FLIGHT時間の3分の1は休憩ができます。
巡航中は近くの空港の天候を確認したり、何か機体に不具合があった時にすぐに降りられるかどうかを把握しながら目的地まで飛行しているそうです。
しかし、天候のチェックはすぐ終わるので、それ以外は外を見ていたり、何か食べたり、軽く雑談したりするくらいしかやる事は無いそうです。
国内路線とは違って、管制との交信もほとんど無いそうです。
なので、暇って事です(笑)
国際線の行きはまだ良いらしいです。
だいたい話す内容は決まっていて、出身地や住んでいる場所、航空大卒なのか、結婚しているのかなど話しているそうです。
それでも、着くまでに話す事が無くなり、無言になって、眠たくなるそうです。
なので、旦那はいつも「白目だったー」と言っています!笑
話が盛り上がった時は、国際線の14時間のFLIGHTでも「あっという間」だそうです。
皆さんもイメージ出来ましたか?
オートパイロットと言っても何もしていない訳ではなく、常にお天気や燃料、飛行経路、着陸の方法、客室の状況など考えながらFLIGHTしているんですね。