今日はシミュレーター訓練に行った旦那です。
朝がとっても早かったので、早起きが苦手な旦那は「起きて出社したら訓練終了」と言っていました。
今日は、北九州空港の研究をみんなでやったそうです。
福岡空港の門限のニュースはみなさんご存じでしょうか?
福岡空港の門限は22時です。
もし、遅延で着陸が22時を超えてしまったら他の空港に行かなければいけません。
その時間だと関空に向かうか、羽田に戻るかです。
少し前に外航のLCCが門限に間に合わずマニラへ引き返しましたよね。
北九州空港という24時間運用の空港が福岡県北九州市小倉にあります。
今まで使わなかったのが不思議なくらいですが、JALは昨年の3月から、ANAは今月から福岡空港の門限に間に合わなかった時に北九州空港にダイバートするという運用を開始しています。
今までは門限に間に合わなければ欠航となっていたそうです。
ちなみに北九州空港はスターフライヤーという航空会社が定期便で就航しています。
滑走路は南北でRWY18とRWY36で2500mの長さだそうです。
羽田のD滑走路(橋を渡っていくところ)と同じ長さです。
ILSはRWY18についていますが、原則使用禁止でどうしても天気が悪い時にだけ使って良いそうです。その変な運用にみんなブチギレ。
「ILSは飾りか?」と怒っていたそうです。
なぜかと言うと、ILSが一番標準的で簡単なアプローチだからです。
世界中の大空港はだいたいILSというアプローチを採用しています。
それがついているのに天気が良くないと使ってはいけないとは何事か!と怒っている訳です。
使ってはいけない理由は騒音軽減だそうです。
滑走路が南北に伸びているためRWY18に対してILSでストレートにアプローチするには下関がある陸地の方まで飛んでいかないといけないからです。
もし福岡空港の門限に間に合わずに北九州空港に行くときは夜なので、地形も滑走路も見えにくく難易度は増すだろうと言っていました。
不慣れな空港を事前に研究しておくと、実際行く時は安心ですね。
ちなみに旦那の周りの人もまだ誰も北九州空港に行った事がないそうです。
門限があったり、騒音軽減に気を使ったりパイロットは大変なんですね。