シミュレーター訓練から旦那が帰って来ました!
この訓練は、日頃の実運航ではあまり遭遇しないような事例を定期的に訓練しています。
例えば、エンジンが止まったとか、天候が悪いとかです。
旦那は「全然、出来なかった〜」と話していましたが、何がどう出来なかったのでしょうか?
しかも、査察にCRMを指摘されたそうです。
CRMに関しては、日頃の旦那を見ていたら何となく分かります。
「ほらね〜」って感じです(笑)
・人の話を聞いていない(軽く無視している)
・自分が分かっている事は相手も分かっているだろうと内容を端折る(このくらいは言わなくても分かっているだろうみたいな)
・主語がない
・同じ事を一緒にやる
大きく、この4つです。
適当な会話だったらそれで良いと思いますが、パイロットのやり取りでこんな感じだったらちょっとヤバイと思います。
相手は「どうしたいの?」「何が?」と頭の中が???(ハテナ)マークだと思います。
私もいつも「何が?」「何の話?」ってなっています。
具体的にどんな事を注意されたのかと言うと、「色々な事に気が付いているのにそれを口にしないのはもったいないよ」と指摘されたそうです。
今までも何度も同じような事を注意されていますが、私が家で旦那に言っている事と同じだと思います。
なので、査察が仰っている事は良く分かります。
どうやったらコミュニケーションスキルが上達するのでしょうね。
しかし、旦那の中ではCRMを指摘された事に関しては全く気にしていません。
ManualでVisual Approachをしたそうですが、バタバタした飛行機を上手くコントロールする事ができなかったそうです。
「ただの下手くそ」って事です(笑)
それで旦那はショックを受けています。
CRMに関しては「この人はそういう指摘するんだー」という感想だけです。
旦那は緊急事態とそうでない通常時とのスイッチが違うそうで(他の人も同じですよね・・・)、緊急事態の時には何でも口にしているそうです。
なので、旦那的には出来ているそうです。
通常時にあれもこれも言うと「それいる?」「言いすぎ」と評価される事もあるようで、「一人の人の評価を気にしすぎるのも良くない」とケロッとしています。
何でも言いすぎると情報量が多くなり、大事なことが薄れてしまって、逆に要点の無いダラダラとしたやり取りになってしまうので、そのさじ加減がとても難しいそうです。
そのさじ加減を旦那は「センス」と言っています。
日頃の旦那を見ていると、その「センス」は感じませんけどね・・・。
また、同じ内容でも状況によって言った方が良い場合と言わなくても良い場合があるので、それも「センス」だと言っています。
例えば、車で左折する時に「次の交差点を左折するね」と言うことはとても重要ですが、左折するとしても左折しか選択肢がない場所では言う必要はありませんよね?
そういう所だそうです。
私だったら、道案内するのであれば「突き当たりを左ね」と突き当たりがある事も言います。
昔の教官に「CRMはセンスだから練習しても無駄」と言われた事があったそうです。
なので、旦那も「そう思う」と共感しているようです。
まあ、育った環境も違うかもしれませんね。
そう考えたら初期訓練って大切ですね。
今回の訓練ではApproachは下手くそだったようですが、「着陸は上手い」と褒められたそうです。
滑走路の手前までフラフラしていたのに、最後だけピシッと決めたのでしょうか?
訓練、お疲れ様でした!