パイロット雑学!世界地図を見ながら「飛行経路」を学ぶ!

飛行機から見た景色 旦那観察日記6月

我が家のリビングには世界地図を貼っています。

世界地図を眺めていると「いろんな国があるんだな」とついつい見入ってしまいます。
まだまだ行った事がない国ばかりですね。

そこに、旦那が飛んでいる国の空港や通過する国などを『4レターコード』で書き込んでいますが、たくさんありますね!

離陸したらオートパイロットなので、旦那はどこの上空を飛んでいるのか分かっていませんでした。
分かっていないと言うか興味がなかったんだと思いますが、最近は外の景色を見て「どこの国の上空かな」と興味を持つようになったそうです。
それも海外旅行に行くようになってからなので、旅行に行く事は無駄では無いようです(笑)

世界地図を見ていると、アメリカやヨーロッパはどこを通って飛んでいるのか気になった事はありませんか?

飛行機の経路は航空路と言って決められたルートを通っていますが、通れない空域や国を迂回して飛んでいます。

もちろん直線の経路で飛ぶのが一番近いですが、航空路の関係上、なかなか直線では飛べません。
その直線ルートを大圏ルートと言いますが、例えば日本とニューヨークだと大圏ルートを結ぶとロシアの上空を通るそうです。

地図上では右に行けばニューヨークですが、最短は北海道の方に飛んで行くルートだそうです。
これは地球が丸いからです。

アリューシャン列島の下の方を通って、バンクーバーの上空を通過して行くルートと、アンカレッジの上空を通過し、カナダのイエローナイフの下の方を通って行くルートがあります。

どちらが近いのかと言うと、距離で言うとアンカレッジ、カナダから行くルートが最短距離だそうです。

なので、最短距離が最短時間ではないのですが、基本的に上空は強い西風が吹いているので、アリューシャン列島の下を通ってバンクーバーに行く飛行経路の方が距離は長くても追い風で時間は最短になる事が多いそうです。

追い風が強いところを狙って飛んでいくので、日によって飛行経路が違うのそうです。

また、日本からロサンゼルスに飛ぶ場合、地図で見ると右に真っ直ぐ飛ぶのかと思いましたが、東に真っ直ぐ飛ぶと南米のチリに着くそうです。

いつも見ている地図は『メルカトル図法』というもので、北極や南極の高緯度の地域は実際よりも大きく表示されています。
なので、ロシアやグリーンランドは地図で見るほど大きくはないそうです。

その地図では右に行くとロサンゼルスに着きそうですが、実際には北東の方に進まなければなりません。

日本からヨーロッパに行く際も最短距離で行くなら新潟からロシアの上空を飛ぶルートが最短ですが、今はロシアの上空が通れないので、カムチャッカ半島の横を通って、北極の上を通って、グリーンランドの上空を通過して飛んでます。

ヨーロッパからの帰りは、ヨーロッパを東に飛んでロシアの南側を迂回して中央アジアの国々の上空を飛んでいます。

行きと帰りで飛行経路が全く違うのでそれも何故だろう?と思いますが、あんなに沢山の飛行機が決められた経路をちゃんと飛んでいる事が凄いですよね。
しかも、オートパイロットですからね。

しかし、旦那の同期も右に真っ直ぐ飛んだらロサンゼルスに着くと思っていた人がいたそうなので、みんなそこまで飛行経路に興味がないって事ですね。

タイトルとURLをコピーしました