パイロットが一番嫌な定期審査

雪の風景 旦那観察日記2月

パイロットが仕事をしていく中で一番嫌だと思うのが、年に1回の定期審査です。
パイロットは、年に数回の訓練や審査を受けることが法律で決まっているんです。
まあ、これも含めてパイロットのお仕事なんですけどね。
誰もが定期審査の前になると、「あぁ、チェックがある・・・」と憂鬱になるんです。
これで、ご飯を食べているので仕方がないのですが・・・。

人によっては、この準備に追われて辛い時間を費やす人もいます。
私も旦那が定期審査の時期になると、なんか気落ち的に落ち着きません(>◡<)

この審査にfailすると、追加審査があると思いますが・・・、パイロットとして働けなくなる事もあるんです。
余程のことが無い限り大丈夫ですが、failした人を知っていますからね。

定期審査は、路線審査とシミュレーター審査があります。

シミュレーターは、定期技能審査と言って2日間あります。機長と副操縦士が2人ペアで行います。
1日目は訓練で2日目が審査です。いろいろなイレギュラーな場面を想定した訓練になります。
例えば、雪が降る、離陸時にエンジンが停止する、電気系統が故障する、航空装置が故障する、他の飛行機と異常接近する・・・などです。チェックリストを読み上げ、それぞれの事態に対処するのですが、それが出来るかどうかです。
また、LOFTと言って、日頃の運航で発生する可能性のある緊急事態を想定して、その発生した問題を協力して解決し着陸するまでの訓練も行われます。

路線審査は、乗客を乗せた普通のFLIGHTの中で行われます。審査官がジャンプシートに座って機長と副操縦士が同時に審査を受けます。何事もなくトラブルなど起こらなければ普通のFLIGHTですが、ここで日頃のFLIGHTの評価がされるんです。

「一応、合格だけど、ちゃんと勉強しとけよ」みたいなギリギリ合格って事もあるみたいですが、そうなると、会社で「あいつは成績が悪い奴だ」という目で見られます。

なので、試験が近くなるとみんな同じだと思いますが、口述の勉強を必死にしているんです。
日頃からコツコツ勉強している人は問題ないと思いますが、常に規程は改定されたり変更されたりしますからね。なかなかFLIGHTの後に勉強はしないですよね。
それに、量が多くて覚えきれない・・・。

口述審査でどんな事を聞かれるかと言うと、マニュアルの規程や変更点、最近の事例などだそうです。日々知識をアップデートしているかを主に見られます。

審査する人はCABチェッカーです。
CABと言っても、会社の人。

合格か不合格かその場で言われます。

いやーーー、ドキドキしますね。

旦那の路線審査は来月なので、早く終わらないと落ち着きません(>◡<)

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