パイロットが仕事をしていく中で一番嫌だと思うのが、年に1回の定期審査です。
パイロットは、年に数回の訓練や審査を受けることが法律で決まっています。
まあ、これも含めてパイロットのお仕事なんですけどね。
誰もが定期審査の前になると、「あぁ〜、チェックがある・・・」と憂鬱になるんです。
これで、ご飯を食べているので仕方がないのですが・・・。
人によっては、この準備に追われて辛い時間を費やす人もいます。
旦那が定期審査の時期になると、なんか私も気落ち的に落ち着きません(>◡<)
この審査にfailしても追加審査があると思いますが、パイロットとして働けなくなる事もあるそうです。
余程のことが無い限り大丈夫だそうですが、実際にfailした人もいらっしゃいますからね。
定期審査は、シミュレーター審査と路線審査があります。
シミュレーターは、定期技能審査と言って2日間あります。
訓練は機長と副操縦士が2人ペアで行います。
1日目は訓練で2日目が審査です。
いろいろなイレギュラーな場面を想定した訓練を行なっています。
例えば、雪が降る、離陸時にエンジンが停止する、電気系統が故障する、航空装置が故障する、他の飛行機と異常接近する・・・などです。
機長と副操縦士2人でチェックリストを読み上げそれぞれの事態に対処していくのですが、それが出来るかどうかです。
また、「LOFT」と言って日頃の運航で発生する可能性のある緊急事態を想定して、その発生した問題を協力して解決し着陸するまでの訓練も行われます。
路線審査は、乗客を乗せた普通のFLIGHTの中で行われます。
審査官がジャンプシートに座って機長と副操縦士が同時に審査を受けます。
何事もなくトラブルなど起こらなければ普通のFLIGHTですが、ここで日頃のFLIGHTの評価がされるのです。
「一応、合格だけど、ちゃんと勉強しとけよ」みたいなギリギリ合格って事もあるみたいですが、そうなると、会社で「あいつは成績が悪い奴だ」という目で見られるそうです。
なので、試験が近くなるとみんな同じだと思いますが、口述の勉強を必死にしています。
日頃からコツコツ勉強している人は問題ないと思いますが、常に規程は改定されたり変更されたりするので、定期的に勉強したり確認したりする必要があります。
しかし、なかなかFLIGHTの後には勉強出来ないですよね。
それに、量が多くて覚えきれないでしょう。
口述審査でどんな事を聞かれるかと言うと、マニュアルの規程や変更点、最近の事例などだそうです。日々知識をアップデートしているかを主に見られるそうです。
審査する人はCABチェッカーです。
CABと言っても、会社の人です。
合格か不合格かその場で言われます。
いやーーー、ドキドキしますね。
旦那の路線審査は来月なので、終わらないと何か落ち着きません(>◡<)