明日はいよいよ定期審査です。
パイロットは1年に1回審査(試験)があります。
これに合格しなければ乗務できません。
今日は最後の追い込みをしていました。
この時期になるとお休みの日はずっと勉強している旦那です。
審査して下さる方によって違うみたいですが、明日の査察は”神”だそうです。
何が一番大変かと言うと「口述審査」です。
シミュレーターで操縦しているところだけを評価されるのではなく、質問もあります。
この口述審査の勉強が大変なのです。
口述審査は主に過去1年間の規程の変更点を聞かれます。
規程の変更点と言っても「こうなりました」という簡単な答えではなく、どういう背景があって何故変わったのか。
変わる事で何がメリットで何がデメリットか。
それが運航にどう影響してくるかなど深く理解しておかなければならないそうです。
旦那は審査が近くなるまで勉強しないので、1年の変更点を一から復習しています。
10か月前の変更点とかだと「こういうのもあったなあ」と過去の記憶になっているそうです(笑)
勉強していないと言っても日々実運航を行っているので、その変更点の内容自体を知らないって事はないそうです。
規程が変更された時点では理解していても、そのうち新しい変更点が出てきて、古いものは薄れていって、試験前になったら「あれ、これっていつ変わったっけ?内容なんだっけ?前はどうだっけ?」となるようです。
その変更点を一つ一つさかのぼって調べるのに結構時間が掛かるそうで、毎年「古い規程と比較するのが面倒だ。変更前の内容の事は『忘れた』で通す」と言っています。
口述審査でしっかり答えなければならないので、変更点の復習を必死にやっています。
1年間、コツコツちゃんとやっている人であれば、審査前に一気にやる必要がないのでしょうけどね・・・。
口述に答えられないと低評価、ひどい場合は不合格となるそうです。
もちろん口述審査だけでなく、操縦も評価されます。
シミュレーターで行う内容も出回っているそうですが、とにかく勉強する事が沢山あってかなり大変だそうです。
しかし、みんな要領良く勉強しています。
どうやって勉強しているかと言うと、審査の日が決まり、担当して下さる査察をチェックしています。
そして、最近その査察の審査を受けた方に連絡して、どんなことを聞かれたかの情報(過去問??)を入手して、それを元に勉強しています。
ただ、その情報の内容を見ると、ペラっと1枚におさまるような量ではなく何ページもあります。
旦那も同じように同僚のパイロットの方から情報を入手して勉強していました。
逆に、審査が終わったら、他のパイロットの方から「〇〇査察の情報を下さい」とメールが来ます。なので、終わったら次の人に教えています。
毎年、この繰り返しです。
他のエアラインの方も同じような勉強方法をされているのでしょうか?
昭和からずっとこのような勉強方法をしているのでしょうか?
パイロットは毎年この定期審査がドキドキなんですね!