東京はお昼からずっと雪が降っていました。
かなり積もってきているので、明日は一面雪景色になっているでしょう。
暖かいお部屋の中から見ている分は綺麗ですけどね。
すでに、昨日の段階で羽田空港発着の欠航便が大手2社で62便は決まっていたそうですが、そんなに影響がでるのかな?と思っていました。
しかし、100便以上が欠航となりましたね。
今日は旦那はお休みだったので、他人事のように呑気にしていました。
しかも、明日は中国路線のFLIGHTでしたが、雪の影響でスケジュールが変更となり朝からスタンバイ勤務になりました。
旦那は行きたくなかったようで喜んでいました。
しかし、そのスタンバイ勤務も変更となりFLIGHTとなりました。
雪の影響は大丈夫なのでしょうか?
羽田空港は雪が降るとすぐ滑走路が閉鎖され大変な事になるそうです。
夕方の段階では閉鎖されてなさそうでしたが、離陸着陸機ともに便の遅れは出ていました。
大手2社以外のその他の航空会社は出発時点でのお天気を見てギリギリに決めているのか分かりませんが、昨日の段階で便を切るって早すぎませんか?
しかも、夕方の便から全便欠航しているのなら分かりますが、62便だけってどういう事なのでしょう?
旦那も「良く分からないね」と言っていましたが、雪の日の運航は着陸はできるそうですが、離陸が大変だそうです。
雪の多い空港と比べると除雪や融雪剤を撒く機械が少ないので、滑走路やTaxiwayの除雪作業や飛行機に融雪剤材を撒くのに時間が掛かるそうです。
雪で飛行機が欠航となってしまう条件を調べてみると、「滑走路の積雪状況」「横風と視界」「飛行機の状態」の3つがあるそうです。
滑走路の積雪状況では、積雪13mm以上で水あるいはSlush、積雪51mm以上のWet snow、積雪71mmのDry snow(離陸時)、積雪153mm以上のDry snow(着陸時)と基準が決められています。
Slushは、水分をたくさん含んでいる状態の事でベチャベチャしたシャーベットのような状態で、Wet snowも水分を多く含んだ雪の事で、雪を握ると水が出てくる状態です。Dry snowは、降って間もないあまり水分を含んでいないサラサラした雪の事です。
また、雪が降る日は風が強い事が多く、飛行機は風の影響を受けやすいですいので風向き次第では欠航となる確率が高いです。
そして、飛行機の翼は少しでも変形したり、重さが変わったりすると揚力をうまく使えなくなるので、飛ぶ事ができません。なので、翼に積もった雪を解かす作業や翼が凍結したり雪が積もる事を防ぐ作業を行う必要があります。
飛行機に液体をかけている光景を見た事はありませんか?
これが、防除雪氷液と呼ばれる融雪剤です。
ただ飛行機にかければ良いのではなく、かけられた液が有効である事を離陸前に確認する必要があります。
この前、旦那も新千歳空港でこの確認を行ったそうですが、パイロットが実際に翼付近の窓から翼上を見て、黒いストライプや黄色のマーキングが鮮明に見えるかどうかで防除雪氷液の効果を判断しているのです。
この作業を行なって問題がなければ通常通りの運航ができますが、羽田空港のように離発着の多い空港では作業が間に合わない為、欠航となってしまうのです。
雪が降っていると視界も悪い為、着陸できず元の空港まで引き返したり(ATB)や代替空港へ向かう(divert)条件付き運航の事もあります。
これから夜の便はどうなるのでしょうね?