アメリカ行きの飛行機は何故、最短距離を飛ばないのでしょうか?

飛行機 旦那観察日記5月

旦那は毎月のようにアメリカにお仕事で行っています。

インターを飛ぶようになった頃は、どこをどのように飛んでいるのか気になっていましたが、最近はあまり気にならなくなりましたね〜笑

目的地によって若干ルートは違いますが、さらには日によっても違います。

アメリカ路線はシアトル、サンフランシスコ、サンノゼ、ロサンゼルス、サンディエゴなどの西海岸、シカゴ、ダラス、ヒューストンなどの中部、ニューヨーク、ボストン、ワシントンDCなどの東海岸です。

日本からだと西海岸が一番近く、東海岸が一番遠いです。

丸い地球上を直線距離で結んで物理的に最短のルートを「大圏ルート」と言います。

地球儀で紐を使って結んでみると分かりやすいと思いますが、例えばサンフランシスコだと東京の方位だと東北東(約060度)の方向です。すぐに太平洋上空に出てアリューシャン列島の南約350kmの海上を通るルートが最短です。

ニューヨークまでの大圏ルートは東京から北北東(約030度)の方向です。
東北海道上空を通ってカムチャッカ半島上空、アラスカの北部上空、ボーフォート海からカナダの上空を通るのが直線距離では最短です。

ニューヨークは北海道の向こう側にあるんですね。地図を見ただけではピンときません。

この大圏ルートを行けばよい気がしますが、実はもっと南側の太平洋上を通るルートが多いそうです。そうすると大圏ルートよりも物理的な距離は長くなるそうです。

理由は風です。

基本的に中緯度では強い西風が吹いているので、東に行く時には追い風の影響で時間的に最短になるそうです。

なのでアメリカ路線は日本を出て東北東に進みます。
例えばニューヨークに行く場合でもバンクーバーやシアトルから大陸に入ってソルトレイクシティ、ミネアポリス、シカゴ、クリーブランド、ニューヨークといったように、アメリカ大陸を横断していく事が多いそうです。

もちろん追い風が弱い時には、大圏ルートに近い北のルートでカナダ経由で飛ぶ事もあるそうです。

日本への帰り便は向かい風を避けるために中緯度を避け、より大圏ルートに近いルートを選定するそうです。

ニューヨークからの帰りは一番飛行時間が長いそうですが、大圏ルートを通るとロシアの上空になってしまうので、このご時世ではロシアの空域を迂回してどうしても遠回りしないといけないそうです。

ロシアの上空が通れない事でなかなか大変だそうです。

プライベートでヨーロッパに行く時もプラス2時間なので、早く紛争をやめて欲しいですね!

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